【QOL(生活の質)】予防で乗り切る、今年の冬

公開日:2013年12月30日

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 2013年の夏は、西日本の夏平均気温が1946年以降で第1位の高温が記録されたことや、東北地方での多雨、関東地方での竜巻など、異常気象という言葉もメディアを賑わせました。例年ですと年末から3月頃にかけて、家の中での事故や体調悪化が増加すると言われています。

 気象庁が発表している1月~3月の天候見通しによると、3ヵ月間は気温が低く、降水量が少ないと予報されています。また1月2月は平年より冬型の気圧配置が強く、平年よりも晴れの日が多いとあります。乾燥する日が続きそうな予報ですね。抗がん剤治療を行っている場合ですと、副作用の種類に皮膚の乾燥が報告されているものがあります。乾燥症状の強い方などは、より気を付けた対策が必要になりますね。

 また、脱毛の副作用がでている方は冷えに注意することも必要です。患者会によってはがん患者さん向けに冬用帽子を作ったりしています。今回はがん患者さん向けに冬の体調管理・自己予防のポイントをまとめました。情報を活用して事前に対策をしましょう。

☆栄養と睡眠をしっかりとる

 冬場には色々なリスクが潜んでいます。これからご紹介するものも予防にも基本的には、基礎体力や体調の維持管理がベースになってきます。基本的には体を冷やさずにしっかりと栄養補給することで病気・怪我の予防につながっていくでしょう。

 〇冬の野菜を楽しむ(蓮根・かぼちゃ・ブロッコリー・かぶ など季節の野菜を温野菜にして身体を温めましょう。)
 〇主食、主菜、副菜などが揃った栄養バランスが考えられた食事をしましょう。
 〇動物性たんぱく質もしっかりと摂取しましょう。

※厚生労働省は食事摂取基準(PDF:1.27MB)を設けて、年齢に合わせた栄養素の摂取指標を公開していますが、自宅で毎食、バランスのとれた食事を作るのは大変な労力が必要ですね。近所にバランスを考えた自然食レストランなどをみつけて馴染みになっておくのも良いでしょう。

 また食生活や生活全般について、管理栄養士によるカウンセリングが受けられるヘルスケアショップなどを一度訪れてみてもよいかもしれません。(当グループが運営するヘルスケア相談室はこちら

☆ヒートショックを意識する

 ヒートショックとは、急激な温度変化によって、身体がダメージを受けることをいいます。日本では入浴中の急死者数が諸外国と比較して多いとされています。理由は浴室と脱衣室の温度差が指摘されています。リビングからトイレへの移動、浴室と脱衣所の移動など温度変化が激しいと血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあるといわれています。お風呂入る前に服を脱いで「ゾクゾクっ」と寒気を感じた経験があると思いますが、その状態もヒートショックの一部です。

 お風呂での予防
 〇浴室の中を温めておいて、脱衣は浴室の中で行う。
 〇タイルの床などの場合は温度が下がらないマットなどを敷く。
 〇気温の下がる時間帯の前に夕方くらいにお風呂を済ます。
 〇浴室内を温め、心臓への負担がかからないように半身浴にする。

お風呂

トイレでの予防
〇小型の暖房器具を設置する。
〇暖房便座を利用する。
〇血圧が上がるのでいきみすぎに注意する。

トイレ

☆低温火傷(やけど)に注意する

電気カーペットやゆたんぽ、使い捨てのカイロなどを長時間使い続けると、暖かいという感じる温度でも火傷(やけど)がおきます。これは皮膚の温度が上がり、皮膚下の組織が壊れてしまうためです。44℃では30分~1時間、50℃では2分~3分程度で火傷に至るといわれています。

〇同じ部分を長時間温めないように意識する。
〇ゆたんぽを使う場合は、布団に入る前に温めておき、布団に入る前に取り出す。
〇カイロなどを使用する場合は温まったら、熱いと感じる前に場所を移動する。

☆ノロウイルス

ノロウイルスは乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こします。毎年11月から3月の冬場に流行します。下痢や吐き気などが特徴で、多数の遺伝子型が存在するため、同じシーズンに何回も感染してしまう可能性があります。お孫さんがいる方などは、保育園などで感染して家庭に持ち込まれる場合も考えられます。

〇外出後の手洗いうがいを徹底する。
〇食事前やトイレ後の感染経路の前に石鹸でしっかりと手を洗う
〇お子さんやお孫さんがかかってしまったら、世話するの時に注意をする。
〇おむつを替える場合は使い捨ての手袋をする
〇同じ食器を使わない。
〇使うタオルを分ける。

☆インフルエンザ

インフルエンザも冬場に流行するウイルスで風邪とは異なり38°以上の高熱がでます。筋肉痛や関節痛やだるさなどの全身症状も特徴です。インフルエンザがきっかけで、気管支炎や肺炎になってしまう方もいます。十分な注意が必要です。

〇室内の温度と湿度を適度に保つ(あまり乾燥させない)
〇人ごみをさける。外出時にはマスクを着用する。
〇外出後の手洗いうがいを徹底する。
〇予防接種を受ける。

今回は冬場に気をつけたい病気・怪我の予防をお伝えしました。季節の変わり目は体調に十分に気をつけて生活をしてください。

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。