同じ免疫療法でも何があるのでしょうか?そして何が違うのでしょうか?

この質問に対するご回答・・・

主に行われている主ながん免疫療法を紹介します

樹状細胞ワクチン療法・・・・採血をしてご自分の樹状細胞のもととなる単球を採取します。それを培養して樹状細胞を作成します。この樹状細胞にがん細胞を与え、がん細胞を覚えます。がん細胞を覚えた樹状細胞は、リンパ球へ教えられてがん細胞を攻撃するよう指令を出します。このようにがん細胞のみを攻撃することから「特異的免疫療法」と呼ばれています。

・活性化リンパ球療法(LAK療法・NK細胞療法)・・・患者さんの血液からリンパ球をとりだして、がん細胞を攻撃する能力をもつリンパ球を対外で育ててから体内に注射します。リンパ球の中で主にT細胞やNK細胞を主成分とし、リンパ球を増やしています。リンパ球の数を増やす治療である為、狙い撃ちとまではいかず、がん細胞を見落とす場合もある為、「非特異的免疫療法」と呼ばれています。この療法のメリットは、比較的全身の状態が悪くても簡便な治療である為、適応が広く、全体的な免疫機能を底上げが期待できることです。


BRM療法(免疫賦活療法)・・・免疫療法剤(免疫賦活剤)やサイトカインを用いた免疫療法で、免疫力を底上げして体内の免疫環境を改善し、がんに立ち向かおうとするものです。有名な丸山ワクチンは、結核菌から抽出したがもので、抗がん剤としては承認されていませんが多くの患者さんに使用されています。

免疫療法剤の多くは、細菌に由来するものとキノコ類に由来多糖類です。溶連菌という細菌から調整したOK-432(商品名ピシバニール)、シイタケより抽出した多糖類であるレンチナン、サルノコシカケ由来の多糖類クレスチンは、すでに認可を受けて治療に使用されています。

上記のようにがん免疫療法は、いろいろな治療法があります。薬剤起因による免疫機能の底上げや自己のリンパ球を利用して、本来ある自己免疫機能による治療、新しいものですとご自身のがんの特徴をご自分の樹状細胞を使ってがんを狙い撃ちして治療する方法など様々です。ご自分の症状などによって治療方法も変わってきますので、免疫療法を行っている医師と充分相談してみましょう。

※がんの免疫療法を行っている施設は多くあります。同じ治療法でも培養方法や施設整備などにより、リンパ球の数や樹状細胞の培養方法など異なる場合がございます。詳細は実施している医療機関にご確認下さい。