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リンパ浮腫になりました。ケアするにはどうしたら良いでしょうか?
公開日:2011年02月25日
この質問に対するご回答・・・
リンパ浮腫が発症しても、早期から治療を行えば、約8割が改善するといわれています。しかし、一度リンパ浮腫が起こると完治は難しくなります。リンパ浮腫が発症したら、改善する方法について、リンパ浮腫の専門的知識と技術に精通した医療スタッフから指導を受けることが大事です。リンパ浮腫や腕が動く範囲や腕力は、医療従事者によるスキンケアやマッサージ(リンパドレナージ(リンパ誘導マッサージ))、弾性スリーブを使った圧迫療法、加圧ポンプを使ったエアーマッサージ、日常生活でのケアなどにより楽になります。以下のことに注意しましょう。
- 日頃よりリンパの流れを助けるリンパ浮腫のマッサージを行うと効果的です。病院でマッサージのやり方を指導してもらいましょう。
- 手術や放射線治療を受けた側の腕に柔らかく力を入れるなどストレッチをして、普段から動かすようにしましょう。
- 皮膚を清潔に保ち皮膚が乾燥しないよう保湿剤などでスキンケアを行いましょう。感染や炎症を防止し、外傷を避けましょう。もしリンパ浮腫のある腕や足に切り傷やけがをしたら、傷を水道水ですぐに洗って、まずは抗生物質の軟膏を塗りましょう。
- リンパ浮腫のある側の腕で、採血、ワクチン接種、静脈注射などの針刺しを受けない、血圧測定をしないようにしましょう。
- 疲れを感じたら、休憩を取り、長時間の同一姿勢は避けましょう。腕又は足を少し高くして休む方法もあります。スポーツなどをして腕や足に変化を感じたら、負担がかかっていることが感じられますので、休憩を入れるなど工夫しましょう。長時間の運動をするときは、途中で休憩しましょう。
- 旅行や飛行機で移動する場合は、十分な圧力と弾力のある弾性スリーブ(圧力が通常40mmHg)前後、高度リンパ浮腫では50mmHg以上のもの)などをつけると、むくみの予防となるでしょう。弾性スリーブの耐用期間はおよそ半年です。
- リンパ浮腫のある側の腕で重いものを持たないようにしましょう。
- 体をしめつけすぎず、柔らかい素材の衣服を選びましょう。
- 食事制限はありませんが、塩分を控えて、バランスのいい食生活を心がけ、体重増加に注意しましょう。
- 腕の腫れや重さなどの変化に気づいたり、痛みなどの感染症の症状があれば、すぐに医師に報告しましょう。