2018年10月27日(土)14:00~ フクラシア八重洲(東京)にて開催 あきらめないがんセミナー

【医療情勢 I 】がんに負けない社会をつくる「日本対がん協会」

公開日:2014年10月1日

 

今回の患者会紹介シリーズでは、番外編としてがんの種類に限らず患者さんの支援をしている日本対がん協会様を取材しました。協会の幅広い取り組みの中から、がん相談ホットライン、がん啓発イベントを中心にご紹介します。

日本対がん協会の主な取り組み

 日本対がん協会は、がんの早期発見や早期治療、生活習慣の改善によって、「がん撲滅」を目指そうという趣旨で、1958年に設立されました。東京を除く46都道府県に、日本対がん協会グループ(支部)を構成する提携団体を持ち、全国でがん征圧運動を展開しています。

協会では重点施策として、3つの取り組みを挙げています。①がん死亡率を減らすための検診の推進、②患者さんが健康を取り戻し、家族とともに豊かな生活を送れるための、患者さんとその家族への支援、③喫煙防止や食生活のあり方の指導などを含む、子どもに対するがんの教育です。

主な活動としては、乳がん検診受診の啓発活動イベントである「ピンクリボンフェスティバル」の開催やがん患者支援のためのチャリティウォークイベント「リレーフォーライフ」などのイベント活動や、がんに関する悩みを受け付ける電話相談窓口の開設などを行い、当媒体の読者である再発・転移の患者さんやその家族の方達にも関連のある活動を行っています。

 

がん相談ホットラインに患者さんから寄せられる声

 日本対がん協会では、専門医による電話や面接の相談、看護師や社会福祉士による電話相談(がん相談ホットライン)を無料で行っています。がん相談ホットラインでは、相談者を患者さんや家族だけに限定しておらず、友人、職場の上司や同僚など様々な方からの相談に応じています。

対がん協会が発行している「がん相談ホットライン2013年度 年報」によると、相談内容は「治療」に関することが一番多く、よく受ける質問の一つに「複数の治療がん方法を説明されたけれど、どの治療にするか決めることができない」といった内容があるそうです。最近は、治療方法や効果、副作用・合併症・後遺症などの詳しい情報提供がされるようにはなりましたが、どういった基準で治療方法を決めれば良いかといったアドバイスがなく、困っている患者さんが多いようです。

また、相談の中で、医療者が書いた標準治療を否定する内容の本のことを話題にする方が増えており、「治ると信じて辛い治療をがんばったのに無駄だったのか」「自分の選択は間違いだったのか」「今後もこの治療を続けてよいのか」と不安を感じている相談者の方がいらっしゃるようです。ホットラインでは、患者さんの価値観を尊重しつつ、治療に対する理解が進み、最善の治療を選択していけるようにサポートしています。

相談をいただいた方からは「気持ちの整理ができて、心が落ち着いた」「話しを聞いてもらえて元気がでた」といった声が上がっています。心配事や不安な気持ちを一人で抱えず、ホットラインを利用してみましょう。

■がん相談ホットライン(予約不要・秘密厳守・匿名可・相談時間は原則20分)
03-3562-7830
毎日(祝日を除く)10:00〜18:00

■専門医によるがん無料相談【面接・電話】
03-3562-8015(予約専用)
毎週月〜金(土日祝日除く)10:00〜17:00(事前予約)

※いずれの相談も電話代は相談者の負担

 

がん検診の大切さを伝えるピンクリボンフェスティバル

 対がん協会では、2003年10月から乳がん受診の啓発イベント「ピンクリボンフェスティバル」を開催しています。ピンクリボンは、乳がん啓発活動を表す世界共通のシンボルです。欧米諸国では、10月をBreast Cancer Awareness Monthと定めて、乳がんの啓発活動を行っています。日本も欧米にならい10月を乳がん月間(ピンクリボン月間)として、様々な活動を行っているのです。

ピンクリボンフェスティバルは、今年は、東京・神戸・仙台・大阪の4都市でのウオークイベントやシンポジウムなどの啓発活動を行います。メインイベントの「スマイルウオーク」では、各会場あわせて約1万名の参加者が、帽子やリボン、バンダナなどピンク色を身につけて街を歩き、ピンクリボンのメッセージを伝えます。

シンポジウムでは、専門医からの最新治療情報、精神腫瘍科医や乳がん看護認定看護師さんから、がんに向き合う心構えなどを学べます。こうした様々な活動を通じて、乳がんへの関心を高め、ひとりでも多くの方に乳がんの検診や治療のことを伝えるメッセージを発信しています。

開催してから今年で12年目、再発・転移の患者さんも多く参加されているようです。患者さん同士の交流の場として、お互いの存在が治療継続の勇気や支えになっています。ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?

 

ピンクリボンフェスティバル2014 スケジュール

【東京】
オープニングナイト(綾戸智恵ライブ&トーク) 10月2日(木)浜離宮朝日ホール
スマイルウオーク 10月4日(土)六本木ヒルズアリーナ発着
シンポジウム 10月5日(日)有楽町朝日ホール

【神戸】
街頭キャンペーン 10月1日(水)三宮センター街周辺ほか
スマイルウオーク 10月18日(土)東遊園地発着
シンポジウム 10月19日(日)神戸新聞松方ホール

【仙台】
スマイルウオーク 10月25日(土)勾当台公園いこいのゾーン発着

【関西】
関西セミナー 11月8日(土)グランフロント大阪 ナレッジシアター

 

詳しくは、ピンクリボンフェスティバル公式サイトへ
http://www.pinkribbonfestival.jp/

公益財団法人 日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/

 

日本対がん協会WEBサイト