【QOL(生活の質)】がんと障害年金

公開日:2012年10月1日

手術の後遺症や、化学療法の副作用も対象になる可能性

がんの治療費は、患者さんや家族にとって大きな負担となるものです。NPO法人日本医療政策機構の調査(2010年)よると、約1500人のがん患者やその家族のうち、およそ7割が「(医療費の)負担が大きい」と回答し、2.6%が経済的な理由で治療を断念・変更した経験があると答えました。

再発・転移の場合は治療費も高額になり、日常生活が圧迫されるという人は少なくありません。そこで活用したいのが、公による支援制度です。がんの治療には、高額療養費や傷病手当が適用になることはよく知られていますが、実は「障害年金」を受給できることもあります。

 年金というと、高齢者が生活費として受け取る老齢年金のイメージが強いかもしれませんが、障害年金は年齢に関係ありません。現役世代であっても、病気やケガによって日常生活や就労が著しく制限される場合は、一定の条件のもとで年金を受け取ることができます。例えば、がんの手術の後遺症でまひが遺ったり、化学療法の副作用で就労できなかったり、症状が重く寝たきりの状態などの場合は障害年金の対象となりえます。

自分で申請しなければ受け取れない年金ですから、制度に該当するかどうかも含めて、一度、検討してみるとよいでしょう。