【医療情勢】意外と知らない、鎮痛剤との付き合い方

公開日:2012年12月28日

正しく薬を使えば、ほとんどの痛みを除去できる

がんの患者さんにとって、「痛み」は言うまでもなく大きなテーマです。日本医療政策機構が約1500人を対象にした「がん患者意識調査」(2011年)では、がんの診断や治療で抱いた悩みに「痛み・副作用、後遺症などの身体的苦痛」をあげた人は約60%で最多でした。

最近では、緩和ケアやペインクリニックなど、痛みのコントロール(除痛)を専門に行う医療機関も増えてきています。こうした医療機関では、がんの患者さんが悩まされる強い痛みの除去に、モルヒネなどの医療用麻薬(強オピオイド鎮痛薬)を使用することがあります。WHO(世界保健機関)では、医療用麻薬を適切に用いることで、がんの痛みのほとんどをコントロールできると報告しています。

しかし、医療用麻薬というと、その名前から誤解や、よくないイメージを持つ人は少なくありません。(財)日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の調査(1000名を対象)で「モルヒネなどの医療用麻薬にどのようなイメージをお持ちですか」とたずねたところ、「痛みが和らぐ」が82%で最多でしたが、次いで「最後の手段だと思う」60%、「副作用がある」52%、「依存になると思う」39%と不安感を抱いている人が多いことがわかりました。

※掲載している情報は、記事公開時点(2012年12月28日)のものです。