【医療情勢】癌と就労ver2

電話・面談で就労の悩みを相談できる

そうした雇用にまつわる悩みを相談できるのが、「一般社団法人CSRプロジェクト」です。働き盛りのがん経験者・家族・医療従事者・企業のネットワーク化を目指す団体で、電話あるいは直接の面談での相談を受け付けています。

具体的には、雇用継続や就職・復職への悩みや不安についてファシリテーターを中心に話し合う「サバイバーシップ・ラウンジ」というサービスがあります。同じようにがんを体験した仲間と気持ちをわかちあい、解決のヒントや心のもちようなどの情報交換を行うコミュニケーションの場に参加することができます（利用料500円）。

また、「就労セカンドオピニオン」といって、ソーシャルワーカーや社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアカウンセラーなどが無料で電話相談に応じるサービスもあります。がんの患者さんのなかには、がんになったことを会社に言えずに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。そんなとき、専門家が治療と仕事を両立できるキャリアプランを考えてくれるサービスは、大きな支えになることでしょう。

がんになっても、働きたい気持ちをあきらめたくない。そんな患者さんの支援は、今後ますます充実していくことが期待されています。