悪性リンパ腫「抗がん剤を使わず腫れた部分だけを切り取ってくれる病院は?」

公開日:2011年10月24日
プロフィール
日本人女性43歳 悪性リンパ腫 右耳の下、鎖骨周辺への転移
相談内容
抗がん剤を使わず、腫れた部分だけを切り取ってくれる病院をさがしています。

医師からの回答

放射線治療医
放射線腫瘍医としての意見です。以前はリンパ腫に手術で摘出したり、放射線治療をしたりすることもありましたが現在ではよほどおとなしいタイプのものでない限り抗がん剤を用います。しかも耳から鎖骨の部分に拡がっている状態ですとすでに他の部分にまで目に見えない病気は拡がっている可能性が高いです。しかし最近は薬も良くなり完全に良くなることも少なくはないので抗がん剤の治療を専門医で行って頂くことをお勧めします。(柏原先生)
外科医
頸部に広がる悪性リンパ腫であれば外科的治療の適応にはならないと思います。
頸部廓清は習熟した術者でないと難しい技術です。その技術を持つ病院で、標準治療以外の適応を行う施設を探すのはなかなか難しいと思います。
また地域の情報はやはり近くの施設で相談していただくことが良いと思われます。(山本先生)
外科医
3名の先生の意見と基本的に結論は同じです。悪性リンパ腫は、腹腔内臓器に限局している場合のみ外科手術の適応があるくらいで多くは化学療法が行われます。頸部と鎖骨窩に転移が確認されていますので,手術の適応はありません。(草野先生)
腫瘍内科医
腫瘍内科医としての意見です。
1、そもそも今回の腫瘍を議論する前に、舌癌の経過がどうであるのかを確認する必要があります。すなわち、舌癌の頚部周囲リンパ節転移再発の可能性がどうかです。一元的に悪性リンパ腫としてよいかどうかは十分に主治医と相談してください。
2、全てが悪性リンパ腫とした場合に、進行度は、横隔膜の片側にとどまる二つ以上のリンパ節領域の病変では限局期のII期と考えられます。
この場合、組織分類が重要で、例えば濾胞性リンパ腫ですと経過観察をするだけの場合もあり得ます。一方、悪性度が高いとされるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫ですと、II期でもしっかりと抗癌剤と放射線治療をすることが標準治療となります。いずれにせよリンパ腫の場合は完全に治ることが見込める進行度や組織分類の場合でも、手術療法でなく、抗癌剤や放射線療法が標準治療になります。
おそらく手術にこだわる何か大きな想いがおありだと考えますが、その想いを主治医先生と十分に分かち合い、最適な治療を相談の上で決定なさることをお勧め致します。(関先生)
代表理事(総合内科専門医)
内科総合専門医としてまとめさせていただきますと、手術適応は無く、化学療法が最善と考えます。(田口先生)