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肺がん「見る事、聴く事に障害がでている。少しの間でも回復することはできないか。」
公開日:2015年02月27日
- プロフィール
- 69 歳 女性 肺がん 脳 転移
- 相談内容
- 脳転移の為、見る事と聴く事に障害がでています。
眼科の診察の結果は、眼科の範囲では異常なしで、脳の問題で目が見えないとの判断です。(眼科検査で一番大きな記号も見えません)
本人(このメールは夫が書いています)曰く、見えたり見えなかったするとの事で、見える時はかなりはっきり見えるようですが、見えない時は、ぼんやり形が分かる程度だそうです。
担当医(肺がんの)は、脳の各所に癌がある状況で、選択的に放射線の治療は難しいとの話です。全放射をするにはリスクがあるとの話でした。
余命が短い事から、その間だけでも見えるようにしてあげる事は可能でしょうか? 何か方法があるのであればお教え下さい。
聴覚も同様に聴きずらいようで、反響してしまい、何を言っているか分からない時が多いとの事です。
よろしくお願いをします。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス4・・・身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
タルセバによる抗がん剤治療中
主治医の説明
余命1ヶ月、長くても半年と言われています。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合癌診断医師
- 転移性の脳腫瘍が複数あるとのことで、この腫瘍による影響で目が見えないなどの症状が出ているものと思われます。腫瘍の大きさや脳のどの程度の部分が腫瘍による影響を受けているのかはっきりしませんので、断定的なことは言えませんが、治療としては脳全体への放射線治療が考えられます、しかしながら、全身状態もかなり悪いご様子なので、脳全体に放射線治療を行うことに体が耐えられるかが心配です。主治医、および、放射線治療の専門医に、全脳照射について相談されてみてはいかがでしょうか。
詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
- 放射線治療医
-
全身の状況が分かりませんので適当な回答かどうか分かりませんが、まずは脳の腫瘍による影響を少なくするために点滴や飲み薬を使って頂くことだと思います。その後全脳照射を行うかどうかを相談されては如何でしょうか。あくまでも全身状態が許せ場のことですので詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。