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- 膵臓がん「今後の余命・生存率が知りたい。また、保険適用外の治療は受けられるか。」
膵臓がん「今後の余命・生存率が知りたい。また、保険適用外の治療は受けられるか。」
公開日:2015年02月27日
- プロフィール
- 42 歳 すい臓がん リンパ節 転移
- 相談内容
- 今後の生存率、余命などが知りたいです。また、保険適用外の治療なども視野にいれて治療できるのでしょうか?(ペプチドワクチンなどです)
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。
現在の治療内容
アブラキサン+ゲムシタビンの抗がん剤治療
主治医の説明
再発については、リンパ節への転移及び再発とのことで今まで飲んでいたTS-1では効かなかった為新しい薬に変えましょうといわれました。CTを見て、リンパ節のみではなく他にも小さい影が見られるので粒子線での治療は無意味でしょうとのことです。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合癌診断医師
- 現在、リンパ節に複数の転移があるとのことですが。大きさや、腹水の有無、肝臓や肺への転移の有無についての情報がはっきりとしませんが、2cm程度のリンパ節転移が5から6個程度あり、腹水、肝臓や肺への転移がないとの条件ですと、平均的な余命は6か月から1年程度と考えられます。ただし、かなり個人差があること、抗がん剤の効果のあった場合や転移がリンパ節にのみにとどまって、肝臓や肺への転移が起こらず、腹水の出現もない場合には、余命はこれより伸びることになります。
複数のリンパ節転移が存在しているとのことで、陽子線、重粒子線を含めた放射線治療は行えません。現状では抗がん剤治療が優先されます。
免疫療法については、副作用の少ない治療法ですが、健康保険の適応にはなりません。また、今回のような膵がんの手術後のリンパ節再発に対して効果があるのかどうかの、まとまったデーターはまだありません。
詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
- 外科医
-
森山先生の回答に追加します。「CTを見て、リンパ節のみではなく他にも小さい影が見られる」の他は肝臓のことでしょうか。肝臓であれば、やはり抗がん剤の治療になります。免疫治療にに関しては、専門施設へ相談されてはいかがですか。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
- 放射線治療医
-
草野先生のおっしゃられるようにCTでのリンパ節のみではなく他の小さな影というものが何かによりますが、リンパ節に対し放射線治療をするという選択肢はあると思います。ただしその小さな影次第ですが、手術後ですので粒子線であっても通常のX線治療でも大差はないと考えます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。