肝臓がん「外科手術をするか迷っている。放射線治療など他に選択肢はないか。」

公開日:2014年12月30日
プロフィール
67 歳 男性 肝臓がん 胃がん手術後、2年後の検診で肝臓に転移が判明した。
相談内容
現在、治療に関して外科手術を提案頂いていますが、外科手術をするべきか迷っています。いろいろな文献を読んだ結果、放射線療法、ラジオ波療法、免疫療法等多岐に亘りどの治療療法がよいか選択に困窮しております。ご指導をいただきたくよろしくお願い申し上げます。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。


現在の治療内容
抗がん剤(TS-1)を服用、3週間服用、2週間休止を2サイクル実施しました。 服用期間中にシスプラチンの点滴注入を2回実施しました。


主治医の説明
現在の治療結果を踏まえて肝臓に転移したがんの切除手術提案頂いています。因みにがんの大きさは3㎝強で1個所です。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

外科医
消化器外科医として回答します。胃がんの肝転移は、大腸がんと違って治療成績は芳しくありませんが、3cm1個の転移であれば、是非手術を受けてください。年齢もまだお若いし、特に手術の妨げとなる合併症がなければ、まず切除することが今後の治療に好影響を与えます。他の治療はそのあとに補助療法として考えてください。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
放射線治療医
肝だけの転移としても大きさからラジオ波は好ましいとは考えられません。また放射線治療も定位放射線治療、粒子線治療がありますが肝に対しては不確定要素もあります(たとえば近くに大腸や胃がないかとか)。確実なのは外科的切除でこれに拒否反応がないのでしたらまずはこれがお勧めです。どうしてもこれが嫌と言われるときに放射線治療が代替として考えられます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。