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乳がん「緩和ケアと平行して、ホルモン療法は出来ないか。」
公開日:2014年12月30日
- プロフィール
- 68 歳 女性 乳がん 左肺胸膜 腹膜 転移
- 相談内容
- あとは緩和ケアと言われましたが、緩和ケアと平行して、比較的副作用の少ないホルモン療法を行うことはできないのでしょうか。1か月ほどフェマーラ錠を服用しましたが、効果がないとみなされました。他に使用できるホルモン剤はないのでしょうか。他に副作用の少ない治療法はないのでしょうか。もしあれば、治療を受けられる病院をご紹介ください。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス3・・・身の回りにある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、日中の50%以上は就床している。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
1月 左肺に胸水貯留 胸水穿刺 乳癌の再発、左肺胸膜・腹膜に転移と診断
2月~6月 パクリタキセル・アバスチン
7月 フェマーラ錠
8月~9月 アドリアシン・エンドキサン
8月 腹水貯留
10月 ハラヴェン
10月 腹水穿刺
10月末 緩和ケア病棟へ転院
主治医の説明
抗癌剤治療を行ったが、癌の進行を抑えられず、全身状態も悪くなっているため、これ以上の抗癌剤治療は体力を消耗するだけなので、今後は積極的治療は行わず、緩和ケアを行うのがよい。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合癌診断医師
- 現状はかなりきびしい状態とおもわれます。主治医に現在の様子についての内容と、セカンドオピニオン用の紹介状を書いてもらい、がん専門病院(大阪であれば、大阪府立成人病センターの乳腺内科、)でセカンドオピニオンをうけるのが良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
- 放射線治療医
- 通常胸膜や腹膜への転移に対し放射線治療を行うことはしませんが、痛みが強かったり、腫瘤形成が目立ったりするときには部分的に放射線治療を行うこともあります。賛同してくれる放射線科医がいないと難しいですが一度相談されてもよいと思います。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
- 総合内科専門医
- ご心配なことと思います。ホルモン療法に関してはやはり乳腺外科の先生に伺ってください。その他としては免疫療法の中でも活性化リンパ球療法やNK療法は可能と考えます。しかしながら効果はかなり限定的であり自費になります。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。