膀胱がん「化学療法以外の治療法はないか」

公開日:2014年11月14日
プロフィール
73 歳 女性 膀胱がん 右鼠径リンパ節 転移
相談内容
化学療法以外の治療法はないでしょうか。 今現在何の症状もなく、日常生活を送っており、入院して副作用のある治療はできれば避けたいです。陽子線治療も視野に入れています。 また、リンパ節転移があるということは微小細胞は全身に広がっているということでしょうか。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。


現在の治療内容
先日リンパ節転移が見つかったところで、治療はまだ始まってません。


主治医の説明
早めに化学療法(GC療法)を行っていきましょう。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

放射線治療医
リンパ節転移ということですがそれ以外の部位に転移している可能性は否定できませんので主治医は抗がん剤を勧められていると思います。転移リンパ節の大きさや数にもよりますがそれだけを治療するなら手術や放射線治療ということも可能性はあります。放射線の時には少量の抗がん剤を使って外来治療も可能です。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
総合癌診断医師
リンパ節転移が1か所や2か所であれば、局所的に放射線治療(陽子線治療も含めて)や手術で取り去ることもできますが、今回の場合には鼠蹊部のほかにも転移が存在している可能性があります。このため、今回の場合は抗がん剤治療が基本になると思います。 心配であれば、がん専門病院(九州がんセンターなど)でセカンドオピニオンを受けると良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
総合内科専門医
やはり抗がん剤であると思います。補助的に免疫療法も併用できる可能性はあります。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
外科医
外科医として回答します。膀胱がんは骨盤内臓器で、鼠蹊部に転移がある場合は、骨盤内の腸骨動脈のリンパ節にも転移している可能性があります。やはり抗がん剤治療をまずお勧めします。副作用はありますが、その対応策を主治医の先生と相談しながら治療してください。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。