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卵巣がん「セカンドライン薬へ移行した後に、ファーストライン薬へ戻れるか」
公開日:2014年11月14日
- プロフィール
- 55 歳 女性 卵巣がん 腹腔内 転移
- 相談内容
- ①1度目のdg(ドキタクセル+ジェムザール)療法は比較的効果があったと思われます。
また、投与期間終了から約2年を経ていますので、再度投与する価値があるのではないのでしょうか。セカンドライン薬へ移行してしまうと、後にファーストラインの治療へ逆戻りすると効果が期待できなのでしょうか。選択肢を多く保ちたいので、出来るだけファーストラインを継続させることが有効と素人ながら考えますが、意味の無いことでしょうか。
②ドキシルとカンプトを比べますと、カンプトの副作用が強そうに思いますが、如何でしょうか。
③その他の薬剤および治験を含め有効を思える選択肢をご教授ください。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
2010年
卵巣がん(類内膜性腺癌)ⅢC と診断
weekly tc
外科手術により原発部摘出
2011年
weekly tc を経て無憎悪を確認
2012年
腹膜内再発
weekly tc
無憎悪を確認
腹膜内再発
dg
2013年
無憎悪確認
腹膜内再発
ドーズデンスtc
2014年
CT上判断つかず休薬 腫瘍マーカー10
PET上腹膜内再発を確認 腹水を自覚症状で認める 腫瘍マーカー12
主治医の説明
ファーストライン化学療法の効果が疑問なので、セカンドラインであるドキシルまたはカンプトの投与を考えておられます。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 外科医
- 卵巣がんの治療も同様ですが、がん治療後3回以上の再発症例に対して化学療法の内容変更は一般的なやり方です。その後最初の治療薬に変更することも可能です。ドーズデンス治療など先駆的取り組みもなされていますので、是非主治医の先生とよく相談されてはいかがですか。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
- 総合癌診断医師
- 化学療法の仕方には、いろいろな方法がありますが、最近はまとまったガイドラインがあり、これに基づいて治療が行われています。ご質問についてですが、一度、セカンドラインの薬を使用したからといってファーストラインの薬に戻れないことはありません。あくまでも、ファーストラインの薬が効果がなくなった場合のみ、ファーストラインの薬を使わないということです。主治医のDrとよく相談してください、疑問があれば、一人で悩まずに積極的に主治医と相談するのが良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。