- 再発転移がん治療情報
- メール医療相談事例紹介
- がん相談事例一覧
- 肺・大腸がん「開腹手術後、肺などに転移。抗がん剤治療しかないか」
肺・大腸がん「開腹手術後、肺などに転移。抗がん剤治療しかないか」
公開日:2014年10月27日
- プロフィール
- 74 歳 男性 肺がん 大腸がん(直腸がん、結腸がん含む) 肝臓がん 直腸→肝臓→肺 転移
- 相談内容
- 今後の治療についての不安があるので、メールを書きました。
食事療法との併用も考えています。
何卒、よろしくお願いします。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス2・・・歩行や身の回りのことはできるが、時に少し介助がいることもある。軽労働はできないが、日中の50%以上は起居している。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
開腹手術で直腸の癌を摘出した。幸いにも人工肛門ではなく、自己肛門である。CTやPETで肝臓、肺に白い影があることがわかり、肺の内視鏡を受けたところ、癌とわかる。 術後、3週間経過し、抗がん剤治療のどの方法をとるかの決断を迫られている。
主治医の説明
切除の結果、腫瘍は腸の周りにほぼあり、リンパ節にも複数の癌があることが分かった。肝臓、肺にも転移している以上、抗がん剤治療しかない。ただ、FOLFOXやFOLFIRIやXEROX、SOXなどどの方法をとるかはこちらの判断に任せるとのこと。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 外科医
- 大腸がんの治療は、切除したがんのタイプで、ガイドラインがほぼ確立しています。、特に問題なければ、詳細な情報をお持ちの主治医に今後の治療をお願いしてはどうですか。抗がん剤の副作用は必ずありますが、一度は試みてください。また免疫治療なども併用できますので、その説は専門医に訪ねてください。食事療法なども含め、詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
- 総合癌診断医師
- 大腸がんに対する抗がん剤の治療については、全体から見て、使用しない場合よりも使用した方が良いとのデーターが出ています。しかしながら、このことは、個々の人については必ず良いというものではなく、平均すると使用した方が良いという意味です。抗がん剤の使用方法についても、一定の使用方法が確立されています。副作用については、個人差がありますが、どのような場合に、抗がん剤を中止するかも決められています。効果の程度も個人差がありますが、とりあえず、抗がん剤治療を受けてみて、効果と副作用の程度を見て、続けて使用するのか、中止するのかを決めるのがよいと思います。 投与方法については、口から投与できるものと、胃の中の酸などで分解してしまうため、点滴でなければいけない薬とがあります。服用であるから効果がないというわけではありません。 分子標的薬についても、もちろん使用の適応になると思いますので主治医と相談をしてみてください。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。