胃がん「CA19-9が上昇。化学療法しか選択肢がないか」

公開日:2014年10月27日
プロフィール
68 歳 男性 胃がん 膀胱・尿管転移
相談内容
2013.5月頃からCA19-9が上昇毎月検査しましたが値が上下していた(35~55)2014.6月140、7月142、8月216.5に上昇、PET検査では残胃に異変ありとの事で9/4に内視鏡検査予定です。 抗がん剤治療しか無いでしょうか、半年が1年の寿命になるだけならと迷っています。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス1・・・軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできる。例えば軽い家事、事務など。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。


現在の治療内容
2014.6.17膀胱癌発見   現在は検査中、CT・PET・胃内視鏡検査、 膀胱は細胞検査済


主治医の説明
化学療法しかありません。 TS-1+シスプラチンが第一候補その他数点抗がん剤あり。このまま放置すれば半年?抗がん剤の奏効率50%と聞きましたが2~3%と自分は思います。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

外科医
詳細な経過がわかりません。胃がんの手術が2010年で、術後抗がん剤治療などされず(早期のがんだったのでしょうか)、2013年CA19-9が上昇してきたので、免疫治療をされたでよいでしょうか。その結果、2014年に膀胱、尿管にがんが見つかったということであれば、膀胱がんではなく、胃がんの腹膜播種(直接おなかの中にがん細胞が種をまくように再発した)と思われます。いずれにしても、現在第一に選択する治療方法は、抗がん剤の治療をお勧めします。もちろん、がんが胃癌の再発か膀胱がんなのかで、使用する薬が異なります。また、副作用など主治医の先生とよく相談してください。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
総合癌診断医師
CA-19-9は胃がんでも高値を示すことのある腫瘍マーカーです。詳しい情報がないので、何とも言えないのですが、今回、問題となつている状態が膀胱がんによるものか、胃がんの再発てあるのかをはっきりさせることが大切です。これは膀胱がんと胃がんでは治療法が異なるためです。 抗がん剤の治療効果については、がんの種類や患者さんの状態によって異なりますが腫瘍が縮小するなどの効果については2パーセントよりも高いものです。予後についても、延命効果が認められていますが、これは多くの人に対しての使用経験からの平均のデーターであり、個々の人に必ずあてはまるものではありません。つまり、非常に効果のある場合もありますが、まったく、効果のない場合もあるということです。これについては、使用してみないとわからないというのが現状です。副作用についてもかなり個人差があります。 詳しくは、医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。