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肺がん「母が末期がんです。何か治療法がないか」
公開日:2014年10月27日
- プロフィール
- 64 歳 女性 肺がん 脊髄内腫瘍 転移
- 相談内容
- 2010年肺がん(原発)→2011年肺がん(原発)→2012年左前脳腫瘍(転移)→2013年脊髄内腫瘍(転移)
末期ガンの母の治療法が何かないかと思い問い合わせさせていただきました。
現在の所、強い痛みは出ておりませんが、元々喘息ということもあり血中酸素濃度が低く酸素吸入をしています。
また、脊髄内に腫瘍がある関係で下半身麻痺があり、最近は手先の動きも鈍くなってきています。
腰には圧迫骨折もありますが6月に診察した段階では骨転移は見られないと言われました。
時折幻覚を見たり記憶が曖昧になることもある為、脳への転移も少し心配しています。(精神的なものやその他の意識障害も考えていますが定かではありません。)
これ以上の放射線治療は放射線量の関係で無理と言われ、イレッサやタルセバも効果が見られなかった為に治療法はなしと言われました。
トモセラピーでの治療は出来ないのかと問い合わせてみたところ、来週セカンドオピニオン外来で受診予定です。ただ、電話相談の段階では適応可能かどうか判断しかねるとのことでした。。。
また、スポットスキャニングを使った陽子線治療はどうかと思いこちらもメールにて問い合わせ中ですが、返信を頂けていない状態です。
酸素吸入を着けた母を見ていると、すぐにでもいなくなってしまうのではないかと毎日心配でたまりません。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス4・・・身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス2・・・軽度の痛みがあり、少し辛い。
現在の治療内容
在宅にて緩和ケア治療を受けているのみです。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 放射線治療医
- 非常に難しい状況だと思います。治療することが却って患者さんを苦しめる可能性もありますので慎重にならなくてはいけません。痛みの部位がはっきりしているのでしたらそこに放射線治療をすることは考えてもよいのではないでしょうか。ただ胸椎ということになれば以前の放射線と重なって難しいかもしれません。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
- 総合内科専門医
- 現在のPSでは樹状細胞免疫療法は不可能と考えます。活性化リンパ球療法およびNK療法は可能と考えますが効果の程度と掛かる費用とを考えますとなかなか難しいのではと思います。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
- 総合癌診断医師
- 現状は、かなり、難しい状態と考えられます。 痛みの原因が骨への転移など、限られた部位であれば、放射線の照射の治療を行う部位を狭くして放射線治療を行うことは可能だと思いますが、全体のがんを治すことは難しいと思います。 痛みや、その他の苦痛をとることを目的とした、緩和ケア専門の病院で治療をすることを主体に考えていくのが良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。