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下咽頭がん「前回の放射線照射部位が転移部位と離れているため、サイバーナイフ治療は可能か」
公開日:2014年10月27日
- プロフィール
- 68歳 男性 下咽頭がん 鎖骨の下方(空腸移植の下部吻合部の近辺) 転移
- 相談内容
- 2012年10月、下咽頭がん、ステージⅢ・N0・M0、化学放射線治療。
2014年3月、下咽頭がんリンパ節転移手術(咽頭・頸部食道・甲状腺摘出、両側頸部郭清、胸骨切開、遊離皮弁による空腸再建、)。
2014年7月、鎖骨の下方(空腸移植の下部吻合部の近辺)に転移(腫瘍は29mm、19mm、18mmの3個)。
手術は出来ないので、抗がん剤治療になると言われました。
今回の転移場所が、前回治療した放射線の照射部位が離れているので、サイバーナイフ治療とかは出来ないでしょうか。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス1・・・軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできる。例えば軽い家事、事務など。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
なし。 入院して抗がん剤治療を進められている。
主治医の説明
2012年10月、下咽頭がん、ステージⅢ・N0・M0、化学放射線治療。 2014年3月、下咽頭がんリンパ節転移手術(咽頭・頸部食道・甲状腺摘出、両側頸部郭清、胸骨切開、遊離皮弁による空腸再建、腸ろう)。 2014年7月、鎖骨の下方(空腸移植の下部吻合部の近辺)に転移。 手術は出来ないので、抗がん剤治療になる。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合内科専門医
- 再発した部位が、以前、放射線治療を行つた部位と離れているとのことですので、再度放射線治療を行える可能性はありますが、今回の再発した部位の近くに、再建した空調などが重なっていた場合などは、放射線治療がおこなえないこともあります。サイバーナイフでも同じことが言えます。また、サイバーナイフは治療の行える範囲が狭いため、今回、治療に使用できるかどうかがはっきりしません。いずれにしても、放射線治療の専門の医師にセカンドオピニオンをうけるのがよいとおもいます。がん専門の病院(埼玉県立がんセンターや千葉県柏市の国立がん研究センター東病院など)でセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
- 放射線治療医
- 前回の放射線治療の記録と現在の腫瘍の位置、手術記録などでの空腸などが分かれば今回どのような放射線治療が可能かの判断はできると思います。埼玉でしたら埼玉医大にサイバーナイフがありますのでセカンドオピニオンを受けられては如何でしょうか。照射線量は制限されるかもしれませんが通常の放射線治療でも追加できれば抗がん剤に効果を加えることは可能だと思います。(柏原先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。