大腸・肝臓・肺がん「体力もあるので、化学療法以外の治療法を選択したいと思っている」

公開日:2014年10月27日
プロフィール
59 歳 男性 大腸がん(直腸がん、結腸がん含む) 肝臓 肺 転移
相談内容
化学療法は今までの肝臓、肺の術後の病理検査書に抗がん剤の効果が認められないとありましたので、他の治療法を選択したいと考えております。 今のところ体力がありますのでよろしくお願いします。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。


現在の治療内容
21年S状結腸癌(ステージⅠ)で手術リンパ節には転移なしとの診断、翌年22年肝臓に7個の転移あり化学療法を2年間8クール(FOLFOX 5FU アバスチン)しまして、 25年肝臓手術癌細胞8個摘出し 同時に両肺に癌が見つかり7個摘出しました。PETO画像では臓器、リンパ節にも癌細胞無しとの結果でしたが、今年の7月のCT検査にて右肺に4ミリ及び5ミリの癌細胞が見つかりました。2CMの範囲に2個ですが、主治医の先生の話では手術するにはまだ細胞が小さすぎる事、再手術はリスクが大きいとの説明でした。 サイバーナイフ、化学療法の治療を迷っております。現在、最初の化学療法の副作用で手足のしびれがあります。体力は十分あり仕事、スポーツ等頑張っております。 何か治療法がありましたらお願いいたします。


主治医の説明
外科手術には まだ癌細胞が4ミリ 5ミリと小さいので手術しても探せない可能性があるし増える可能性もあるのでもう少し時期を見てもよいのでは。 放射線治療もよいのではとのご意見です。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

総合内科専門医
確かに経過観察というのが標準だと思いますが、ご心配のことと思います。一度放射線療法に関してセカンドオピニオンを求めてみることが良いのではないかと思います。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)

外科医
外科医として回答します。これまでの治療は、肝、肺転移に対して大変積極的に手術がなされてきたと思います。しかし、細胞レベルでは、転移巣が肝、両肺に多数あると推測されますので、今後は化学療法、放射線治療(サイバーナイフ)を中心に行われることをお勧めします。化学療法に関しては、切除標本から有効でなかった薬剤を変更して行えばまだ期待を持てると思います。また免疫治療も有効な症例が出てきていますので、免疫専門医の意見をお聞きください。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)

放射線治療医
2cmの範囲に結節が収まっているのでしたら恐らくは定位放射線治療も可能だと思います。只今までの手術による残存肺機能にもよりますので放射線治療専門施設で定位照射が可能な施設でセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)

総合癌診断医師

現時点では、腫瘍が小さいため手術時に狭い範囲を的確に治療するこは難しいかもしれません。また手術後に新たな腫瘍が発見されるかもしれませんので、手術よりも体の負担が少ない放射線治療のほうが良いと思います。2cmという狭い範囲ですので、柏原先生の言うように定位放射線治療の行える施設でセカンドオピニオンを受けるとよいと思います。

詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。