肺がん「がんは小さすぎると状態の判断ができないのか?」

公開日:2014年10月27日
プロフィール
62 歳 女性 肺がん
相談内容
早期発見がいいはずなのに肺癌は小さすぎると分からないんですか?

現在の治療内容
小さすぎて判断ができないので半年後にまた来て下さい。CTだけ撮りました。


主治医の説明
半年後に来てください。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

総合内科専門医
ご質問はたぶん肺のCT検査で「すりガラス様陰影」などの1cm未満の陰影に関するご質問と思います。このような場合には一時的な炎症反応か高分化腺癌などのゆっくりした癌の早期なのかはっきりしない場合があり、実際に確定するためには手術で取ってみないとわからないこともあり得ます。しかしながら情報が足りませんので、詳しくは主治医の先生にもう一度よくお話を聞いてください。(田口先生)
総合癌診断医師
肺には、肺がん以外にも肺がんのような塊(結節)を作るものがたくさんあります。とくに、1cmmよりも小さいものは、肺がんよりも炎症の治った跡や、肺内のリンパ節などの良性のものが圧倒的に多く存在しています。このため、CTで発見された病変が小さい場合やぼんやりとした影(すりガラス状陰影)などでは、通常、ためしに手術をしたり、針を刺して細胞をとるような体に負担となる検査はおこなわれません。通常は半年から、1年後に大きさの経過観察を行います。今回の場合、具体的な大きさが不明ですが1cmm以下のものであれば、通常、半年後の経過観察で十分だと思います。 肺がんは小さいうちは大きくなる速さも遅く、あまり頻繁に(1か月ごとなど)で経過を追っても意味がありません。 肺がんの分類では、3cm以下のものが小さいがんとしてT1と表現されます、(大きさを主体にT1からT4までに分類されています) 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。