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下顎骨がん「手術後のことを考えると気が重く、他の治療法がないか悩んでいる」
公開日:2014年09月04日
- プロフィール
- 62歳男性 下顎骨 左下顎骨転移
- 相談内容
- 主治医より、次の手術の後は
・今以上に顔が変形する
・食べることが今以上に悪くなる(現在は左は噛めないので右側だけの咀嚼、喉の 左側にひべん?があるので多くは飲み込めない)
・話すことが更に悪化する
と言われています。
前回は手術後に大変な苦労をしましたので、またあの状態になるかと思うと非常に気が重い、手術した後現状より悪化することを思うと手術は選択せず、免疫療法の方が良いか、手術をするにしてもセカンドオピニオンを行って他の先生の見解を聞いたほうが良いか、下顎骨切除という手術後はどうなってしまうのだろう、口から食べられなくなっても命があれば良しとするか、等々悩んでいます。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス1・・・軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできる。例えば軽い家事、事務など。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
特になし
主治医の説明
今回の造影剤投与のMRI検査にて、左下顎に影が見られる、 多分再発したと思うが、口内を触診、視診した限りでは歯肉等は問題ない、 下顎骨が放射線の影響を受けた跡とも考えられるので、造影CTを撮って判断する・・とのことでした。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合内科専門医
- この分野はやはり頭頚部外科もしくは口腔外科の先生のセカンドオピニオンが必要と考えます。樹状細胞ワクチン療法は標準療法に追加できると考えますが、この分野の専門医でかつ免疫療法の詳しい先生がいらっしゃいますのでその先生にお話を伺うのが良いと考えます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
- 放射線治療医
- 現在の病変範囲がはっきりしませんし、存在診断も不確かでしたらPET-CTをとるという可能性もあると思います。その上で存在する病変への治療を考えられてもよいのではないでしょうか。もちろん主治医の先生が最も病状は把握されているでしょうが。また放射線については照射範囲がわかりませんので追加が可能かどうかの判断もしかねます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
- 総合癌診断医師
- 今回の場合のような頭頸部のがんでは、ものを食べたり話したりする機能との関係で非常に専門的な知識と技術が要求されます。千葉県柏市にある 国立がん研究センター東病院 はこの分野で数多くの経験のある病院ですので、まずここでセカンドオピニオンを受けるとよいと思います。病変の正確な広がりや範囲が不明ですが、放射線治療との併用でできるだけ手術の侵襲を減らすことが大切だと思います。免疫療法については、今回のようなケースにどの程度効果があるのかのまとまったデーターはありませんが、副作用の少ない治療法ですので使用について主治医と相談してみるとよいと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。