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食道がんの肺転移「何か治療法は無いか?」
公開日:2011年09月14日
- プロフィール
- 日本人女性63歳 食道がん 肺への転移
- 相談内容
- 6~7月に再検査で「食道に潰瘍が残り(3回の細胞検査で癌は無い)、肺に小さな転移あり」と診断を受けた。また「ドセタキセルで治療しても後半年」と言われた。
NK免疫療法など何か治療法は無いか?
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス1・・・軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできる。例えば軽い家事、事務など。
痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
主治医の説明
食道から、肺に小さな転移が見られる、もう治らない、抗がん剤(ドセタキセル)で治療しても半年と。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 放射線治療医
- 放射線腫瘍医としての意見を述べさせていただきます。
胃瘻を作られた理由は癌による狭窄ではなく、癌はないが潰瘍ができたために食道に安静を保つためでしょうか。それと現在病変は肺のみと考えてよいのでしょうか。
1-2個の小さな肺病変なら定位放射線治療が可能かもしれません。ただし食道癌に照射された影響を考える必要がありますので国立がん研究センター東病院の放射線腫瘍医と相談してください。(柏原先生)
- 外科医
- 消化器外科医として回答します。
まず、胃瘻を設置した理由は腫瘍による通過障害があり、切除を断念されたのは明らかなリンパ節転移があったからと推測しますが、それでよいでしょうか。今後の治療方針決定に現在の状況が最も知りたいところです。具体的には、局所のがん遺残、リンパ節転移病巣はどうなったかなどです。
次に、やはり肺の腫瘤が転移か原発かが問題となります。放射線化学療法が奏功し、経口摂取が可能な場合、単発の肺転移は何かほかに理由(局所再発、頸部リンパ節転移など)がなければ、侵襲が少ない胸腔鏡下に切除することも考えられます。いずれにせよ、免疫治療の適応も含め今後の治療は、やはり主治医とよく相談されてみてはいかがでしょうか。
もし、セカンドオピニオンを希望される場合は、上記の情報があれば対処することはできると思います。(草野先生)
- 外科医
- 他の先生方のご意見通りと考えます。僕が追加できることはないのですが、国立がん研究センター東病院の治療方針や診断が間違っている可能性は低いように思えます。主治医の意図をよく理解できるよう、もう一度よく相談してみてはいかがでしょうか?(山本先生)
- 腫瘍内科医
- 腫瘍内科医としての意見を述べさせていただきます。
今回の論点は、「指摘された肺の小結節が転移かどうか」だと考えられます。真実として転移であるならば、確かに完治は困難と考えられます。そして、食道がんで標準的抗がん剤治療として確立されたものは二次治療のドセタキセルまでですから、主治医の先生のお話の内容は言い方はさておき真実に近いものがあると思われます(余命に関しては情報不足のため、当方も真偽に関してはコメントが困難です)。
従いまして、なぜ肺結節が転移と診断されたのか、その根拠を確認することが急務です。結節の数が多発ならば、そしてそれが時間とともに増大するのであれば、転移の可能性が大きいですが、それでも感染症などの除外診断は必要です。一方、もし単発ならば、発生学的に肺癌が同時重複性に発症した可能性も否定できず(決して希なことではありません)、その場合は肺切除で完治する可能性もでてきます。
やはり転移と診断した根拠を確認することが重要です。 もしも、確実に転移であるとするならば、三次化学療法以降の治療をどのように主治医がお考えかどうかを今のうちに確認が必要です。標準的治療が確立されていないとはいえ、それはすなわちそれ以上抗がん剤治療が施行できないことと同じではありません。一般の病院では、三次治療も工夫の上施行されているのが現実です。
上記についてよく主治医と御相談なさることをお勧めいたします。 (関先生)
- 代表理事(総合内科専門医)
- 総合内科専門医としてまとめさせていただきます。先生方のおっしゃる通り肺の腫瘍が食道がんの転移によるものかどうかを主治医の先生にご確認ください。
もし転移であった場合にもドセタキセルと樹状細胞がんワクチン(免疫療法)の併用は可能です。実際に○○様のような状況の方へのドセタキセル+樹状細胞がんワクチンの臨床治験が某大学で始まる予定になっています。 (田口先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。

