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右耳下腺癌による縦隔転移「代替療法、他の治療法は?」
公開日:2011年09月14日
- プロフィール
- 日本人42歳女性 右耳下腺癌による縦隔転移
- 相談内容
- 抗がん剤治療の代替療法として、あるいは、抗がん剤治療や放射線治療と併用として、ほかの治療方法がないか。
近い所で先生を紹介して貰う事はできるか。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。
痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。
現在の治療内容
内服治療(目的:腫瘍の縮小)とのことで、化学療法/TS-1配合カプセルT25を朝夕に飲んでいます。 6月頭から飲み始めたので、今は2ヶ月目になります。
主治医の説明
もし抗がん剤が合わないとした場合、重粒子線治療や免疫細胞治療などもある。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 放射線治療医
- 放射線腫瘍医として意見を述べさせていただきます。類表皮癌は比較的おとなしいものが多いですが転移したとなるとまれに低分化型(たちの悪いもの)の可能性もあります。まず局所制御率を上げることが必要ですので縦隔リンパ節に対し、可能なら66Gy程度の放射線治療を勧めます。
ただし、リンパ節の範囲と大きさにより余り広範囲な照射野を必要とするなら別ですが、主治医と御相談下さい。また施設によればIMRTなどで多くの線量投与が可能になります。重粒子線については私の記憶が正しければ耳下腺癌の原発部(耳下腺そのもの)に適応はありますが、縦隔などの転移部位に適応はないと思います。(柏原先生)
- 腫瘍内科医
- 腫瘍内科医としての意見を述べさせていただきます。
耳下腺癌の治療法は外科療法が中心となります。すなわち、放射線療法や抗癌剤治療は唾液腺癌に対して有効性が充分とは言い難い現況にあります。しかし、一部の類表皮癌で放射線の感受性が高い場合があり、その場合には放射線療法に期待をもつことも可能といえましょう。従って、まずは主治医にご自分の癌について放射線に感受性がありそうと判断しているかどうかを確認なさることをお勧めします。
また、実際に頚部に放射線を施行なさっているのですから、その後の治療経過で再発の疑いまたは有無により、さらに放射線の感受性を推測できるのではないかと考えます。それにより、現在は抗癌剤治療をしていますが、TS-1の効果に疑問が出現した際に治療方針の選択肢が広がることになります。
一方、抗癌剤治療に関してですが、現在のTS-1の内服方法は、副作用の観点からしかたなかったのかもしれませんが、一般的には十分な有効性が期待できる内服法とは考えにくいものです。すなわち、TS-1は有効性の観点から1回の内服量の最低値が40mg/回と規定されていますので、現在の25mg/回で効果が出現している場合はよいのですが、そうでない場合はすみやかに他の治療法に変更することが望ましいと考えられます。よく主治医と相談なさることをお勧めします。
耳下腺癌は抗癌剤治療が効きにくいとはいえ、頭頸部癌に属するものですから、積極的に抗癌剤を実施している施設では、例えば頭頸部癌の標準的治療とされるシスプラチン+5FUという治療法で比較的良好な治療成績を報告しているところも散見されます。
従いまして、まだお若く、体力もあることを考慮しますと、副作用の観点からそうなったのかもしれませんがTS-1単剤の少量投与で抗癌剤治療を継続するという方法以外にも、頭頸部癌の積極的な抗癌剤治療を施行しているご施設を主治医の先生からご紹介いただくことも選択肢の1つのように個人的には思います。ぜひとも主治医の先生とこの点についてご相談ください。(関先生)
- 代表理事(総合内科専門医)
- 化学療法および放射線療法に関しては、主治医の先生や回答の先生のおっしゃる通りだと思います。免疫療法に関してコメントいたしますと、類表皮癌の治療報告も出ております。
樹状細胞(WT1ペプチド、MUC1ペプチド)が適応になると思います。愛知県ならセレンクリニック名古屋でご相談されるのもよいと思います。(田口先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。

