耳下腺がん「治療法はあるか」

公開日:2014年05月12日
プロフィール
49歳女子 耳下腺  肺転移
相談内容
治療方法はないものでしょうか?

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス1・・・軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできる。例えば軽い家事、事務など。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。


現在の治療内容
耳下腺腫瘍が悪性化し、再発・肺への転移(両肺・多発性)になっています。病理検査では、多形腺腫→ セカンドオピニオンで、多形腺腫由来癌・筋上皮癌が見つかりました。耳下腺の方は、手術な難易な箇所にあり、陽子線治療後、受胎細胞を注射予定。


主治医の説明
肺の転移が多発性なため、抗がん剤つまり分子標的治療薬が良いとされているのですが、適合するものがないとのこと

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

総合内科専門医
大変ご心配と考えますが、まずは正式なセカンドオピニオンを例えばがんセンター東病院の頭頚部外科などに求めてはいかがでしょうか? お金はかかりますが、主治医の先生にご相談して米国の FoundationOne などの会社に病理組織を送り、何か分子標的薬が適合するかどうか遺伝子検査をしてもらう方法もあります。しかしながらこれは自費ですし、必ず薬が見つかるかどうかわかりません。 受胎細胞は知りませんが、樹状細胞免疫療法は放射線治療の後の補助療法になりうると考えます。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
総合癌診断医
原発である、耳下腺腫瘍のほうは切除は可能ですが、今回の場合は、多発性の肺転移が問題になると思います。現在、耳下腺腫瘍に効果のある化学療法が統計的にはっきりとしていないのであれば、統計上は効果が証明されていない場合でも、少数の個々の症例で効果があったものを使用することになります。このためには、数多くの症例を取り扱っている専門の病院でセカンドオピニオンを受けることが良いと思います。千葉県の柏市にある 国立がん研究センター東病院 は頭頸部領域のがんの専門病院として数多くの頭頸部がんの経験を有している病院ですので、ここでセカンドオピニオンをうけてみてはいかがでしょうか。 手術、化学療法、放射線治療,以外では、免疫療法が存在します、まだ、今回のような患者さんに対しての、まとまったデーターはありませんが、副作用の少ない治療法として注目されています。主治医の先生と相談してみてください。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。