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乳がん「両足のむくみがとれずつらい。何か解決策はあるか?」
公開日:2014年04月11日
- プロフィール
- 65歳女性乳癌 骨や肝臓 転移
- 相談内容
- 両足のむくみがとれず象さんのようにむくんでおります。
治る!と思って母はびわ療法に行ったり、岩盤浴に通ったり
前向きに取り組んでおります。
ただ、腫れがひどく歩くのがやっとな程の為、体力が奪われ
動きが制限されている状態です。
どうにかこのむくみを取れないか、何かアイデアやご案を頂ければ
有り難く存じます。
お返事心よりお待ち申し上げます。宜しくお願い致します。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス2・・・歩行や身の回りのことはできるが、時に少し介助がいることもある。軽労働はできないが、日中の50%以上は起居している。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス2・・・軽度の痛みがあり、少し辛い。
現在の治療内容
丸山ワクチンを昨年11月より始めました。今年に入り1月下旬より足のむくみがひどくなり、現在はトイレに行ったり、階段の上り下りがやっとな状態です。お腹のむくみもかなりあり、先週腹水濾過濃縮再静注法を行い、4リットル程水を抜きました。お腹の状態は良いようです。
現在転移があるにも関わらず、痛いと感じる身体の箇所は一切ないようです。食欲はあるのですがただ食べ物が少量ずつしかのどを通らず、食べたらトイレに走り下痢をするという感じです
主治医の説明
漢方専門の先生ですので丸山ワクチン療法と免疫を高めるため 好きなことをしたり、楽しんだり、食べたりそういう指導を 頂いております。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 総合癌診断医
- 細かい情報が不足しており、断定的なことはいえませんが。足のむくみについては、腹水があることなどから、肝臓の機能が低下していて、うまくタンパク質を適当な状態で維持できないことが考えられます。原因としては、がんが肝臓に転移している場合も考えられますが、もともと肝臓自体に肝炎や、肝硬変が存在している場合も考えられます、血液中のタンパク質の不足(低たんぱく血症)が原因であれば、食事も含めて低たんぱく血症に対する治療が必要となります。 肝臓以外の原因では静脈系(特に下大静脈など)に何らかの原因で細くなっている部分があり腹水や、足のむくみなどがでることもあります。この場合は、細くなっている部分を広げることが必要となりますので、まず原因を主治医に聞くことが必要だと思います。 また、がん自体が全身に広がっている可能性もあり、今後、いろいろな不都合が出てくることがあると思いますので、一度、緩和ケアの専門家と相談をすることも必要だと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(森山先生)
- 放射線治療医
- 標準的ながん治療は拒否されているようですが現状は民間療法での改善は期待できないと思います。緩和治療科などを受診されることをお勧めします。(柏原先生)
- 総合内科専門医
- ご質問をされた方のお母様でしたら85歳以上になられているのでしょうか?やはり緩和的治療が望ましいと考えます。両側下肢の浮腫に関しては、まずは採血検査で肝機能、BNPなどの心機能、腎機能およびd-dimerなどの血栓症マーカーをみて主治医の先生に判断していただくのが良いと思います。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(田口先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。