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胸腺がん「延命できる病院、治療法を知りたい。」
公開日:2014年03月13日
- プロフィール
- 71歳男性 胸腺癌 脇の下リンパ、甲状腺、皮膚の一部
- 相談内容
- 抗がん剤を現在行っていますが、進行性の早い転移癌のため、今後治療が困難となる可能性が大であるとのことを主治医から言われました。
根治までいかなくとも、延命できる病院、治療法を探しています。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。
現在の治療内容
抗ガン剤治療。
主治医の説明
余命1年以内。胸腺癌に効果のある抗がん剤はないので、肺がんのものを代用するとのこと。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
医師からの回答
- 放射線治療医
- 胸腺癌からの腋窩リンパ節、皮膚、甲状腺への転移という状況でしょうか。すべての病変に対処しようとすれば抗がん剤治療、寿命延長を目的にされるのなら現状では腋窩リンパ節への対処、すなわち手術または放射線治療、今後も可能な限りに局所治療を行うという方法もありうると考えます。但し現状の病変の大きさなどでは対処が変わりますので詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(柏原先生)
- 総合癌診断医
- 現状ではいろいろな所に転移があり、化学療法が基本になる状態だと思います。 胸腺がんは、他の肺がんや胃がんなどと比べて数が少なく、細胞の種類も複雑で、どのような細胞型のどのような病期にどのような抗がん剤を使用した場合どのような結果になるのかのまとまったデーターがなく、はっきりとした抗がん剤の使用方法が確立していません。このため、過去の症例報告などをもとに、抗がん剤を選ぶことになります。今回の場合も比較的広く肺がんの治療に使用している方法で治療を始めるということだと思いますので、効果のない抗がん剤を使用するという意味ではありません。効果がなければ、また、別の抗がん剤を試すことになると思います。局所的な痛みや障害に対してはその部分だけに放射線治療を行い症状をとることもあります。免疫療法については胸腺がんに対してのはっきりとしたデーターはありませんが副作用の少ない治療法として今後が期待されています。主治医と相談して判断してください。(森山先生)
- 外科医
- 他臓器まで転院したⅣ期の胸腺がんに対しては、化学療法が第一に選択される治療法になります。有効性が少ないでしょうが、最近の化学療法の進歩もありますので、あきらめず、がんセンターなどの専門病院にセカンドオピニオンを求めてはいかがですか(現在治療されている病院ががんセンターでない場合)。また、免疫療法の有用性の報告もあるようです。詳しくは医師の診察で直接ご相談ください。(草野先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。