子宮がん「抗がん剤・放射線治療をしてくれる病院を探したい」

公開日:2013年07月10日
プロフィール
日本人女性87歳 子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん含む)  肺、坐骨、皮膚転移
相談内容
3日前から、ガンセンターに入院中ですが、全身状態が改善した場合で本人が強く希望した場合には、更なる抗がん剤治療や放射線治療をしてくれる病院を探してあげたいと考えています。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス4・・・身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス2・・・軽度の痛みがあり、少し辛い。


現在の治療内容
注射器で抜く程では無い胸水あり。服薬で治療予定。


主治医の説明
今年5月のCTなどによる検査の結果、肺などへの転移が認められる。 高齢であること、患者の全身状態や血液検査の結果などからガンセンターとしては抗がん剤による治療はできない、と判断される、と申し渡される。 (当初の同センターの説明). 血液検査上は抗がん剤治療は可能であるが身告知故、抗がん剤治療のリスクなど充分理解できないから抗がん剤治療は不可と言う説明でした。 なお、他の病院で抗がん剤治療をしてくれる病院があれば病状のれんらくなど協力はします、とのこと。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

外科医
現在の入院病院は兵庫県と推測致します。現実的に兵庫県近隣以外の病院での治療は難しいと思われます。適切な病院の紹介は現在の主治医以上のお力添えは残念ながらできません。直接知っているわけではありませんが、ホスピスとして淀川キリスト教病院などは如何でしょうか。詳しくは担当医師の診察時に直接ご相談下さい。(草野先生)
総合癌診断医
患者さんが87歳と高齢であること、かんが、骨、リンパ節、肺、などに転移していることを考えますと、手術や放射線などの局所治療を行うのは難しいと思われます。抗がん剤については、高齢で副作用に耐えられないことも考えられます、また、がんセンターのような所では、患者さん本人にがんであることについての説明を行い、抗がん剤による副作用についても説明を行い本人から承諾を得ることが抗がん剤使用の前提になりますので、現在の状態で抗がん剤を使用することは難しいと思います。他の医療機関で抗がん剤を使用するとしても、高齢であること、体力がかなり落ちていることを考えると抗がん剤治療を行うこと自体が良いかについても疑問があります。積極的な副作用の強い治療の他に、患者さんの苦痛をとることを主体とした緩和ケア病院の利用などについて主治医と相談されるのが良いと思います。 詳しくは医師の診察で直接ご相談下さい。(森山先生)
総合内科専門医
やはり緩和ケア適応と考えます 追加の化学療法は体力を落とすだけですので、お勧めできません 病院に関しては、現在入院中の先生にお伺いください(田口先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。