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- 卵巣がん「15歳の子供がほぼ末期がんと診断されました。」
卵巣がん「15歳の子供がほぼ末期がんと診断されました。」
- プロフィール
- 女性15歳 卵巣がん、肝臓転移
- 相談内容
- (私は母です)15歳の子供がほぼ末期がんと診断されました。
どうすれば彼女にとって最善なのかどうしてもわかりません。化学療法しか治療の方法はないでしょうか?そんな場合ではないとわかっていますが、脱毛のない化学療法はないでしょうか?ここまで進行していて、化学療法がきくのでしょうか? 何をすべきかわからず、ただオロオロしています。アドバイスお願いします。
全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。
痛みの状態(フェイススケール0~5)
フェイス1・・・ちょっとだけ痛い。
現在の治療内容
まだ治療を開始していません。
最愛の娘、15歳の元気な高校1年生が(161CM 56KG)、おなかが変にはって固くなっていたので病院(内科)にいったところエコーでみて子宮がみえないほどのおおきなしこり?筋腫?腫瘍があるといわれ別の病院で造影CTを行いました。
診断は、きわめて悪性の腫瘍 肝臓に多数転移あり 腹部に多数のしこり大きいものは赤ちゃんのあたまくらい。
さらにMRIの検査をしましたが結果は同じ。
6月10日に試験手術をし、病理検査をして治療方針をたてる予定です。
おそらく卵巣が原発の卵巣がんの可能が高いそうです。
ただ腫瘍が大きすぎで原発が特定できないとのこと。
腹水は少しあり下腹部がでてていて、夏に運動をやめ太ったせいと思いさらに便秘で下腹部がかたくなっていると3月末では思っていました。
4月はじめはまだ 腹部中央に現在みられるおおきなしこりはなかったと思います。
腫瘍マーカーでは杯細胞性腫瘍を示す数値は正常値でとのこと。
おなかがでている以外に症状は、眠い、汗をかくといったところで、食欲はあり、とても元気で信じられません。まさか自分が重病だとも思っておらず、楽しく高校生活や部活動もがんばっています。
主治医の説明
卵巣癌であろう。
病理検査をして病名を確定後、化学療法による治療方針をたてる。※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。
- 外科医
- 外科医として回答します。まだ正確な診断に至っていませんので、辛いでしょうが6月10日の診断のための開腹手術は是非受けてください。子供の悪性腫瘍は発育速度は速いですが、化学療法がよく効く可能性が高いです。嘔気、脱毛など副作用が予想されますが、ここはお母さんが励ましてでも乗り越えてください。脱毛は3か月もすれば軽快してきますので、今できること(開腹術診断、適切な化学療法)を一つ一つやっていけば必ず腫瘍は小さくなると信じてください。その後のことは、化学療法が終了した時点で改めて主治医の先生と相談してください。(草野先生)
- 総合内科専門医
- 本当にお若いのでお母様はさぞショックだと思います。でも草野先生がおっしゃるように手術で組織を調べることがまずは一番大事なことです。それにより治療方針が決まります。化学療法になると思います。小児科対応ではないのですが、できれば小児がんの経験のあるところのほうが心理的サポートも良いかもしれません。ともかく主治医の先生に心理的サポートなどの県に関しても伺ってください。樹状細胞免疫療法は化学療法と併用可能と考えますが、手術の際にそしきの一部保管をしておくとよいと思います。ただしこれに関しても主治医の先生と相談が必要です。詳しくは医師の診察で直接ご相談下さい。(田口先生)
- 総合癌診断医
- 現時点ではまず第一に腫瘍の組織がどのようなものかを確かめて、その組織の腫瘍にきく化学療法を早期に始めることが一番大切と思います。化学療法による脱毛については化学療法が終了しますと、また、元にもどりますので心配ないと思います、娘さん本人は気になるとおもいますので、お母さんが、すぐに元に戻るからとはげましてあげてください。こどものがんは化学療法に反応する確率は大人よりも高いので、ぜひ早めに治療を行つて下さい。こどもさんのがんは本人にもご両親にも大きな精神的な重圧がかかりますので精神的な問題に対するサポート体制についても考えておいてください。現時点では放射線治療、手術は適応となりませんが化学療法が著効の場合適応となることもあります。詳しくは医師の診察で直接ご相談下さい。(森山先生)
※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。