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福島原発事故で患者の不安が増加正しく理解する医療被曝
公開日:2011年12月30日
長崎大学名誉教授 アジア大洋洲甲状腺学会名誉会長、国際被曝医療協会名誉会長 長瀧 重信 先生
1956年東京大学医学部医学科卒業、1961年東京大学大学院臨床医学専攻卒業、1961年アメリカ合衆国ハーバード大学医学部に留学、1963年東京大学医学部付属病院 助手、講師、外来診療所医長、1982年長崎大学教授(医学部内科学第一教室)医学部長、1997年財団法人放射線影響研究所 理事長、2002年社団法人日本アイソトープ協会 常務理事
はじめに
3月11日の福島原発事故を契機に、放射線の健康に対する影響が様々な立場から無秩序に報道され、癌の放射線治療を必要としている患者様、及びご家族の方々の不安、恐怖は想像に難くありません。このたび、「一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク」から、「正しく理解する医療被曝」というタイトルでWeb Magagineにお話しするとの依頼を受けました。
このお話では、最初に原発事故に関係する放射線の健康影響の考え方をお話し、その後で、原発事故で話題となった放射線の影響を理解しながら医療における放射線の活用についてお話しすることにします。
原発事故の場合
新聞などでご承知のように、原発事故では外部被ばくによる影響と内部被ばくによる影響が心配されています。原発事故の外部被ばくは全身に浴びる放射線量として表現され、100ミリシ-ベルトまではただちに健康に影響はない、20ミリシーベルトを越えれば避難する、除染は1ミリシーベルトを目標とする、というように使われます。内部被ばくについては、放射性ヨウ素、放射性セシウムガを摂取しないように牛乳、飲用水、野菜、穀物、肉などの食品の検査が行われています。
このような原発事故に関係する被ばくの影響を、科学的事実として国際的に承認されている範囲をまとめ、一方放射線から身を守る放射線防護の考え方を、同じく国際的な提案・勧告を中心にお話してみます。








