胃がん「パクリタキセルが有効でない、今後治療の選択肢は?」
- プロフィール
- 日本人女性23歳 胃がん 傍大動脈節転移SUV MAX3.1
左鎖骨上~縦隔内リンパ節種大SUV MAX2.9
左側腹部の腸間膜に播種性変化の疑い有り
- 相談内容
- 現在行っているパクリタキセルが有効でないとすれば、今後の治療の選択肢は?
医師からの回答
- 放射線治療医
- 放射線腫瘍医としての意見を述べさせていただきます。抗がん剤については専門の先生の意見にお任せしますが私が気になったのは痛みを感じていらっしゃるようですがそれが狭い範囲たとえばリンパ節腫大による腰痛や背部痛などならそこに痛みを和らげるために放射線をすることをお勧めします。決して我慢される必要はないと思いますので主治医とよく相談してください。(柏原先生)
- 腫瘍内科医
- 腫瘍内科医として意見申し上げます。
私も柏原先生と同様、まずは疼痛管理の重要性をあげたいと思います。これがしっかりとなされていないと、抗癌剤治療の副作用にも十分耐えれないので、オキシコンチンを増量するなど何か工夫をもう一度主治医と御相談ください。
さて、現在行っているパクリタキセルが有効でないとした場合の今後の治療の選択肢についてですが、抗癌剤の選択という意味では、1、ドセタキセルという薬剤を次に一番使用する可能性が高いと想像されます。一方、2、CPT-11(イリノテカン)はなぜかたった二ヶ月で使用が中止されていますが、この理由はどうしてでしょう。効果がなかったのでしょうか、それとも副作用が強かったのでしょうか。後者であれば、イリノテカンは胃がんのキードラッグの一つでもありますから、もう一度投与方法を主治医に考慮してもらいながら再開するのも一法です。最近は、3、手術切除組織のHer2という物質の発現の有無を保険適応で検査できるようになりました。もしもこれが陽性ですと、ハーセプチンという薬剤の適応がでてきます。ぜひとも主治医にHer2の発現の有無をご確認ください。4、その他、メソトレキセート+5FUという併用療法も選択肢に入りますが、癌性腹膜炎をきたしている場合ですと、5FUにメソトレキセートを加える意義が過去の臨床試験の結果からはないという結果がでていますので、選択肢からははずれる可能性もあります。現時点では、上記がとりあえず次の選択肢になるでしょう。(関先生)
- 代表理事(総合内科専門医)
- 内科総合専門医としてまとめさせていただきます。お二人の先生のおっしゃる通り疼痛管理が一番に重要だと思います。そして関先生のおっしゃるHER2発現は重要ですので是非ともご確認ください。
樹状細胞がん免疫療法に関しては、胃がんの場合には少なくともMUC1ペプチドがどのHLA-Aタイプの方でも使用できますので、主治医の先生の御許可があれば化学療法との併用可能であると考えます。(田口先生)