乳がん「CEAは骨転移でも高くなるのか。」

公開日:2015年02月27日
プロフィール
58 歳 女性 乳がん 左足付け根の骨に気になる部分がある  転移
相談内容
骨転移とはっきりしないままランマーク注射の治療が必要でしょうか。 また、CEAは骨転移でも高くなるのでしょうか。宜しくお願い致します。

全身症状指標(パフォーマンスステータス0~4)
パフォーマンスステータス0・・・無症状で社会活動ができ、制限をうけることなく、発病前と同等にふるまえる。


痛みの状態(フェイススケール0~5)

フェイス0・・・痛みが全くなく、とても幸せである。


現在の治療内容
アロマシン1回1錠、カルシウム、VDを1日1錠服用 4週間に1度ランマークを注射


主治医の説明
CEAが7~11と高目であることPET及びMRIの検査の結果骨転移とははっきりしないがランマークの治療を続ける。

※患者様の相談内容はWEB問診票から一部抜粋しております。

医師からの回答

総合癌診断医師
CEAにつては、もともとの乳がんがCEAの高い乳がんであれば、骨転移でもCEAが高くなります。ただし、もともとのがんがCEA高値を示さないがんであれば、CEAの値はあまりあてになりません。正常でもCEAが12程度まで上昇することはあり、とくに喫煙者では時々見られます。 がんが原因でCEAが高い場合には、時間の経過とともに値もどんどん上昇していきますが、正常で高い場合は上がったり下がったりするのが特徴です。 以前のがんがCEA高値の場合、術後にCEAが上昇した場合、画像診断で再発が確認されていない場合でも予防的に治療を始める考え方はあります。この場合は、CEAの変動だけが治療効果の目安となります。ただし、たまたまCEAが高く上がったり下がったりしているのであれば、治療を行いCEAの値が変動しても、本当に再発していたのか、また、治療効果があったのか、なかったのかの判断が難しくなります。 今回の場合、CEAがだんだん上昇してきて11まで上昇してきたのであれば治療を開始することは理にかなっているとおもいます。(森山先生)

※ドクターはWEB問診票に書かれた情報の範囲内で回答しており、実際の診断には直接の診察が必要です。